TUP BULLETIN

速報21号 パンタ笛吹の帝国現地レポート(2)

投稿日 2003年3月27日

パンタ笛吹の帝国現地レポート(2)

2003年3月25日

コロラド州ボルダーから、お伝えします。

ここ数日、ボルダーに住むアメリカ人と戦争について話す機会があったのですが、ほとんどの友人が戦争に反対していることを知りました。

テレビや新聞で報道されている「米国民の74%がイラク戦争に賛成」という世論調査の数字に、友人たちと一緒に首をかしげています。

ボルダーの公共ラジオによると、イラク軍の激しい反撃に対して、それをどう受けとめるか、ジレンマに陥っている人が少なからずいるそうです。

犠牲者を最小限に留めるために、この戦争が早く終わってほしいという気持ちと、これは違法な侵略なので、イラク軍にふんばってもらいたいという気持ちとの板挟みです。  もしアメリカ軍の楽勝に終わると、戦勝人気の波に乗って、ブッシュ・ネオコン政権はより大きなアラブ戦争を仕掛けるのではないか?と恐れている人もいます。

では、さまざまなソースからひろってきたニュースをお伝えします。

★ごうまんなアメリカ

☆人口は世界の総人口の5%

☆経済力は、2位、3位、4位、の合計に等しい第一位 (日本、ドイツ、イギリス)

☆来年の軍事予算は、2位から191位までの190カ国   すべての軍事予算合計と等しい第一位!

☆ブッシュ大統領はホワイトハウスの壁に、   T・ルーズベルト元大統領の肖像を掲げた。   元大統領の有名なアドバイスは、   「(他国に)やさしく話しかけなさい、大きなコン棒を持ってね」

☆ラムズフェルド国防長官のよく口にするアル・カポネの名言   「親切な言葉だけよりも、親切な言葉と拳銃を使えば、    より大きな収穫が得られるだぜ」

(ニュースウィーク・3月24日号、ファリード・ザカリアの論評から)

http://www.msnbc.com/news/885222.asp

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★MLF作戦ってなあに?

ブッシュ政権は、イラク市民にやさしい新しい政策として、MLF作戦を発表。 MLFは、ミニマム・レーサル・フォースの略で、「最小限の致命的な殺戮兵器」という意味。これは、「まあヒロシマの被害ほどでもない」と言っているのと同じだ。

http://www.mirror.co.uk/news/allnews/page.cfm?objectid=12773664&method=full&siteid=50143

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★戦争でぼろもうけするのは?

イラクの戦後復興事業は、その取りかかりだけで1千億円以上かかる第二次大戦後最大の事業、それを請け負うのがハリバートン社を始めとする5社である。  ハリバートン社といえば、チェイニー副大統領が2000年まで社長(CEO)をしていた大手軍需産業だ。ちなみにチェイニー副大統領は、ハリバートン社から年間最高1億円にのぼる据え置き補償金を、今でも受け取っている。

http://www.corpwatch.org/issues/PID.jsp?articleid=6008

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★チェイニー副大統領の娘さんが「人間の盾」に?

副大統領の娘、メアリー・チェイニーは、クアーズ・ビールのゲイ・レズビアン広報担当だ。

ロンドンの Al Quds Al Arabi によると、メアリーは「人間の盾」になるために、ヨルダンの首都アンマンにいて、副大統領は娘を説得するために、もうすぐアンマンに飛ぶという。(ヨルダンの米大使館は、副大統領のアンマン訪問を否定している)

ちなみに、チェイニーは副大統領に就任して以来、海外には1度しか出ていない。

またバグダッドでは、カナダのビル・グラハム外務大臣の息子が、今も「人間の盾」としてふんばっている。

http://www.albawaba.com/news/index.php3?sid=245183〈=e&dir=news

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★おめでとう!

おめでとう。あなたにおめでとう、私におめでとう! もうすぐアメリカはイラクを養子にもらえる、おめでとう! はればれと、2200万人のパパやママになるわけだ。

・・・おっとっと、それより数千人は少ないかな? 養子にもらう前に、我々の軍が殺してしまうからね。

by チャーリー・リース

http://reese.king-online.com/Reese_20030324/index.php

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★アルジャラーラ人気、赤丸急上昇

ヨーロッパに400万人の視聴者を持つアルジャラーラは、契約数が2倍に増えたと発表した。 この水曜日から応募者が殺到し、ヨーロッパでの契約者があっというまに800万人になったという。

http://media.guardian.co.uk/iraqandthemedia/story/0,12823,921694,00.html

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★音なき兵士

高野孝子さんが、メールニュース「地球日記」で、「遺体の一つと塹壕の土壁の間には、降伏の意志を示す白い旗が直立し、音なき二人の男性の最後の意図を伝えていた」と書いていらした写真は・・・

このイラク兵士の写真は、ヨーロッパの多くの国々の新聞第一面に掲載された。特にトルコの新聞では、木ぎれに結ばれた汚れた白旗がはっきり見えるように拡大されて、大きく一面を飾った。

これらのイメージは、ヨーロッパにおける更なる反戦運動を盛り上げる刺激剤になるだろう。

(ロンドン・サン紙)

rtsp://www.ecoclub.org:554/edin_demo.mp4 http://www.canoe.ca/WinnipegNews/ws.ws-03-25-0013.html http://www.whatreallyhappened.com/surrender.jpg

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★見つからなければ、たいへんだ

USA・トゥディ紙は、「アメリカは禁止兵器を発見できなくて圧力を感じている」という見出しの記事を掲載。

ブッシュ政権は、イラクは1991年の湾岸戦争以来、大量の生物化学兵器を破壊しないで隠し持っている、と長い間主張している。 過去6ヶ月の間も、アメリカ当局は、イラクが以下の分量の生物化学兵器を所持していると言い張ってきた。

▲1.5トンのVX神経ガス  ▲20000リットルの炭疽菌  ▲30000発の生物化学兵器を搭載できるロケット弾

http://www.usatoday.com/news/world/iraq/2003-03-24-chemical-usat_x.htm

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★復習の守り神

あなたたちアメリカ市民がどうして戦争に賛成するかというと、その本当の理由は、9/11の恐怖を今も生々しく感じるからだろう。

世界のどこかで、誰かが、9/11の借りを返してくれるまで我慢ができないんだ。

アフガニスタンで数千人の人々を殺したけど、それじゃあまだ十分じゃあないんだね。

オサマ・ビンラデンが今も、どこかで、自由に歩き回っていると思うと、腹が立ってきて、満足できないんだ。

そう、ブッシュとラムズフェルドが始めた戦争は、あなたたちの「復習の守り神」みたいなもんだ。だから、戦争に賛成し、バグダッドの爆撃をテレビで見ているんだ。

「さあ、借りを返してくれ。そうだ、これでついに帳尻があうってもんさ」とつぶやきながら。

・・・私には、そんなあなたたちを批判することはできない。

ただ私が知っていることは、 復讐心は腹からわきあがり、 希望は魂からわきあがるということだ。

爆撃をやめよう。 戦争をやめよう。

ウィリアム・リバース・ピット http://truthout.org/docs_03/032503A.shtml

(抄訳・パンタ笛吹) — from Schu Sugawara (Mr.) c/o Nukui Post Office, Nerima-ku, Tokyo 176-0021 phone +81-3-3970-5777 fax +81-3-3970-5817