TUP BULLETIN

速報第24号 03年3月29日 帝国現地レポート(4)

投稿日 2003年3月29日

DATE: 2003年3月29日(土) 午後2時03分

春の雪がふったボルダーから、アメリカの様子をお伝えします。

窓の外で、ひばりがさえずるこんな美しい朝に、B52による爆撃のニュースを聞くのは辛いですね。

ノーベル平和賞受賞者のマグワイアさんやウィリアムズさんが、首都ワシントンの平和デモで逮捕されましたが、新聞では片隅に小さい字でしか載っていませんでした。

僕がワシントンでの10万人平和集会に参加したとき、その夜のテレビニュースでは、数千人の戦争賛成集会の方がより大きく、繰り返し報道されていたのには驚きました。

ある調査では、反戦デモを報道するテレビ局は視聴率がグンと落ちる、という結果さえ報告されています。

ボルダーのパール通り商店街での平和集会には、僕も参加するのですが、今朝の新聞にこういう反発意見も載っていました。

★キーキー叫ぶのは、もうたくさん

私はもうパール通り商店街では、1ドルも使わないことに決めました。反戦の旗を振ってほしくないし、耳障りなスピーカーも頭に来ます。

私の父はナチスの拷問を命からがら生きのびました。母は連合軍がオランダを解放してくれたのを覚えています。

ですから、私は信念の男、ジョージ・ブッシュとトニー・ブレアに感謝しています。神がアメリカを祝福せんことを!

ニリーク・ゴートン(デイリー・カメラ)

http://www.dailycamera.com ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★「ブッシュのヒーロー」の母は訴える

我が子の戦死の知らせを受け、母親のパトリシア・ロバーツは悲しみと怒りをあらわにして、こう語った。

「ブッシュは他人の息子たちを戦争に送り、君たちは名誉の戦死をとげることもあると演説しました。でも、息子には、ブッシュの英雄として死ぬよりも、臆病者として私の側で生きていてほしかった」

「戦争が始まる二日前、息子は私に最後の電話をかけてきて、『ママ、ボクは戦争なんかに行きたくないよ』と言いました。でも命令には従わなくてはいけないので、いやいや戦場に行ったんです」

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A34091-2003Mar26.html ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★開戦布告テレビ出演1分前、  控え室でのブッシュ大統領

生徒がピエロのまねをしてクラスの注意をひくように、彼は顔をしかめてみせたり、大げさにふざけ廻っている。TVカメラの前に出る直前、こぶしを握りしめ、きまり悪そうに、「気分はサイコー」とつぶやいた。

緊張した面もちで戦争開始を宣言する数秒前に、このように悪ふざけにふける彼の行動から判断すると、彼はまぬけだと言わざるおえない。

http://www.expatica.com/index.asp?pad=34,368,&item_id=29857 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★平和運動、あきらめるのはまだ早い

「開戦を止められなかったけれど、あきらめるのは早い。指導者を見張っていれば、戦争を終わらせることができる」

ヨーコ・オノ(朝日新聞)

http://www2.asahi.com/special/iraqattack/TKY200303280315.html ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★ハンス・ブリックス国連査察団長も黙っていない

「ほとんどの国々は化学防護服を輸入しているし、我々もそれを持っている。よって、米軍が防護服を発見したからといって、イラクが化学兵器を所持していると主張することはできない」

「査察をやり遂げる前に戦争を始められて、私は落胆している。まるで、顔の真ん前で、突然ドアをバタンと閉められたようなものだ」

http://www.abc.net.au/news/newsitems/s818147.htm http://www.abcnews.go.com/wire/World/ap20030326_1395.html ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★ブッシュの減税プラン

戦争にアメリカ中の注意が注がれている中、赤字まみれのブッシュ政府は、史上希にみる減税案を通そうとして

・総額、$726ビリオン(約86兆円)

・そのうちの半分(43兆円)は、最も裕福な1%に恩恵

・国民の半分には、1万2千円以下の減税

・年に一億円稼いでいる人たちには、100万円の減税

http://www.Creators.com/opinion_show.cfm?columnsName=miv ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★どちらがホント?

◎◎◎モスクワのイラク大使、アッガス・カラフは、バグダッドからの最新情報として、ナジャフとカルバラの激しい戦闘で、過去24時間だけで500人以上の(米英軍兵士)が戦死したと報告した。

◎◎◎ナジャフで最も激しい戦闘が展開され、750人の(イラク人兵士)が戦死した。あるアメリカ兵士は、「まるで地獄の黙示録を見ているようだ」とその戦いのすさまじさを語った。  レポートによると、ナジャフの戦いで、アメリカ兵に戦死者は出ていないもよう。

http://www.hindustantimes.com/news/181_222566,00050004.htm http://www.thisislondon.co.uk/news/waroniraq/articles/4013829?version=2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★アマル、私の愛する友よ

(3月27日)バグダッドにて

アマル、私の愛する友よ。 今日私は、かって美しかったあなたの家を訪れた。

あなたの心は、あまりにも重い。 あなたの悲しみと絶望を私も感じて、 慰めるすべが分からないくらい。

砕け散ったガラスは、一面に巻き散らばり、 ドアや窓は、ぱっくり開いた穴だらけ、 風と砂嵐が、家の中を我が物顔で吹きすさぶ。

アマル、あなたは数えきれないくらいの人々に 数えきれないくらいのものを与え続けた。

美を養いはぐくんできたあなたにとって、 戦争は、どんなにか酷くて悲惨な仕打ちだろうか。

荒れ果てた部屋から部屋へと歩いていると、 不快な爆弾の破裂する音がまたした。

ドッカーン!

破壊はまだまだ終わっていない。

アマル、私の愛する友よ。 あなたの名前、アマルは「希望」という意味。

頼むから、あきらめないでおくれ。 しっかりと、希望にしがみついておくれ。

キャシー・ブリーン(イラク・ピースチーム)

http://electronicIraq.net/news/456.shtml

過去ログは、HPにもちょこちょこ載っけていきますね。 www.pantafuefuki.com

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