TUP BULLETIN

速報 430号 失われたファルージャ( 訂正) 041226

投稿日 2004年12月25日

FROM: liangr
DATE: 2004年12月26日(日) 午前8時51分

殺された街の魂は私たちすべてに問いかける
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TUP速報403号で、千早さんが「奪われるファルージャ」として
訳した詩の作者スレイマンさんが、ファルージャを悼む詩を送って
くれました。彼は、高遠さんたち3人が誘拐されたとき、彼女たちの献身的な
活動をイラクの人々に知らせるビラをまいて、3人を救い出すために働いた
人々の一人でもあります。
以下は、スレイマンさんの友人であり、ともに活動している細井明美さんの
メッセージと訳詩です。 (TUP:池田真里)
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バグダッドにいたとき、スレイマンはよく詩を朗誦してくれました。
彼にとって詩作は神との対話なのです。
ファルージャの詩は神に対して問いかけるものでもあり、自分自身への問い
かけでもあるのだろうと思います。

この殺戮にどんな意味があるのか?歴史も平和も打ち砕くジェノサイドに意
味があるとしたら、今行われていることを永遠に記憶し続けること。そのため
に自分たちはこの苦しみを見なければいけない運命を背負っているのだと彼は
考えたのでしょう。
ヒロシマ・ナガサキの記憶を持つ私たち日本人に発信した重さを私は感じま
す。 (リバーベンド・プロジェクト 細井明美)
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失われたファルージャ――Faluja again and for ever
イラクにて
スレイマン

友よ、残念だ
平和を愛する人々よ、残念だ

ファルージャ…に行くことは、もうできない
通りで遊ぶ無邪気な子どもたちを見ることは、もうできない
ファルージャの人々から平和な微笑を得ることはできない
小さな街の神秘的な朝を見ることはできない

それらは永遠に失われた
ファルージャは殺された…

ファルージャは、石油の代償、政治的な論争の代償を払った

殺された街の魂は私たちすべてに問いかける.
世界の良心に問いかける
なぜ?
次はどうなるの?

誰が助けてくれるのだろう?
瓦礫のファルージャ、あちこちの遺体に答えることを

ファルージャの殺戮、平和と歴史の殺戮を見続けたことを
誇るべきなのだろうか

たとえ忘れ去ったとしても、
ファルージャの魂は私たちに思い起こさせる
すべてのものがファルージャの殺戮を分かち合ったことを

(翻訳:細井明美)