FROM: liangr
DATE: 2005年2月3日(木) 午前3時38分
選挙が終わって・・・スレイマンさんのイラク週報第2便
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イラク週報 2005年1月21日〜30日
イラク発
スレイマン
投票
投票は昨日、全イラクで行われました。投票率は、当初の予想を上回
るものとなりました。しかしながら、36人が殺され、多くの人が怪我を
した血の一日となりました。
イラクの北
ここは450万のクルド人が住み、また、イラクの中部および南部と
比べて安全な地域です。ほとんどのクルド人はスン二派ですが、しかし
宗教的理由ではなく彼ら自身の民族的理由で投票が行われました。
長年のサダムによる迫害のため、その地域では投票への参加が高いと
予想されました。そして政府発表では95%でした(ドゥホーク、アルビル
およびスレマニヤ地域)。
イラクの南
さらに、セキュリティがイラクの中部および西部よりはるかによいこ
の地域では、ほとんどの人々がシーア派です。したがって、彼らがシー
ア派の政党を支持するであろうことは予想されました。投票率は80%
になった地域もあり、自衛隊が駐屯しているサマワなどの都市では、女
性の投票率は45%でした。
イラクの中部
バグダッドを含むイラクのこの地域は、政府発表と、私自身が見たとこ
によれば、(住民のほとんどがスンニ派にもかかわらず)予想した数より
多くの人が投票しました。スンニ派は投票をしないことを決めていました。
しかし、投票率は予想よりも高く、約50%もありました。
選挙後に起こるであろうこと
誰も予想することができません。しかし、さまざまな可能性が考えられ
ます。イラクからの分離独立、内戦あるいは占領状態が長い間続くことも
あり得ます。イラクの普通の人々は非常に疲れています。世界の人々と同
じように平凡で平和な日常を生きることができるなら、どんな終わり方も
受け入れることができます。
選挙の翌日
電気事情はいつもよりずっと良くなり、さらに水道も復旧しました。
私はこの奇妙な一致に驚いています。
(翻訳:リバーベンド・プロジェクト/細井明美)