DATE: 2006年9月6日(水) 午前9時49分
秘密基地や「管理命令」で安全が保証できますか！！
オーストラリア人女性ドナ・マルハーンは、2003年春イラクでの「人間の 盾」に参加し、04年春には米軍包囲下のファルージャに入り、その帰路地元レ ジスタンスによる拘束を経験、04年冬から05年春にかけてイラク・パレスチナ を旅して、05年8月アメリカからシンディ・シーハンのキャンプケーシーにつ いて報告してくれました。オーストラリアに帰国したドナは自国のテロを見据 え、05年12月に米国主導のイラク戦争・占領にオーストラリアが最も貢献して きたアリス・スプリングス近郊のパイン・ギャップ軍事基地に向かい民間査察 を強行して逮捕され、最高7年の刑期を課せられるかもしれません。10月3日か ら13日まで予定されている裁判期間中、アリス・スプリングスでの大集会を計 画するドナからの続報です。 （翻訳:福永克紀/TUP）
パイン・ギャップの4人、6人、80人、250人、700人……とともに立ち上がろう ドナ・マルハーン 2006年9月1日
お友達の皆さんへ
およそ4週間後に、「パイン・ギャップの4人」（ジム・ダウリング、ブライア ン・ロー、アデル・ゴールディー、およびドナ・マルハーン）は、昨年12月に 米軍スパイ基地パイン・ギャップを市民査察したことを受けておこなわれる北 部準州最高裁の裁判を迎えます。
フィリップ・ラドック法務長官の承認のもと、豪州政府は私たちを最高7年も 投獄できる重罪を課せるように冷戦時代の法律を引っ張り出してきたのです。 政府はこの危険なスパイ基地と米国戦争機構への政府の援助を弁護しようとす るでしょう。
私たちはそれとは違うメッセージを掲げます――超秘密基地なぞはオーストラ リアの安全保障を約束するものではない、というメッセージです。（まして、 管理命令などで、できるはずもないのです！） [訳者注:管理命令 control orders 昨年暮れにオーストラリアで可決され た対テロ法で規定されるもので、テロ行為をおこなうかもしれないと内務大臣 が考える人物に、住居や行動、人との接触や通信手段、持ち物や読む記事にい たるまで全ての面に制限をくわえ、逮捕・拘留はしないものの、実質的に拘留 状態にし、政府の管理下に置く命令。アルカイダから資金を受け、テロを共謀 したとの容疑で起訴されたジャック・トーマスは、一審で一部無罪、控訴審で 完全無罪となったものの、釈放後の本年8月28日に、オーストラリア初適用と なる暫定的な管理命令を発令され、当局に行動の報告をする義務と夜間外出禁 止を課せられた]
このメッセージが大きな声ではっきりと伝えられるようにと、10月3日から13 日の裁判期間中におこなわれる全国平和大集会と連帯行動に参加されるよう、 友人、支援者、活動家の皆さんをアリス・スプリングスにご招待してきまし た。
しかし、参加できない方々のために、皆さんが支持を表明する機会をご用意し ています。
「全てのテロに反対するクリスチャンたち」、「パイン・ギャップの4人」、 および、市民が精査できるようにパイン・ギャップの活動を暴露する私たちの 目的に、連帯を表明したいと思う組織や平和グループ、教会や個人のリストを 集めています。
裁判期間中、この支持署名のリストを印刷したものを法廷の外に掲示するつも りです――パイン・ギャップの活動を暴露し、その説明責任を果たさせたいの は私たちだけではないと、政府に思い起こさせるために。
支持を表明するには、あなたのお名前あるいはグループ名を書いてこのEメー ルに返信してください。もし、支持の一環として何か一言付け加えたければ、 そうしてください。
また一方、オーストラリア中で支援者が連帯ヴィジルや資金集めの催しを計画 しています。
皆さんができること
－皆さんの組織から、たとえば印刷やコピーやチラシの作成などを手伝える実 務スタッフを出してもらえませんか？（ブリズベン、メルボルン、シドニー地 区で）
－メルボルンのグループで、講演会を1、2回やっていただけませんか？
－シドニーの方々は、予定されているふたつの募金イベントに参加できます。 （詳細は下に）
－このメーリングリストに参加されているアメリカ人の方々、地元の上院・下 院議員に連絡を取って、パイン・ギャップは何をしているのか尋ねてくださ い。（アメリカ人のほうが、私たちオーストラリアの議員たちより、多くのこ とを知ることができるのです！）
－公判中に全国で開かれる連帯ヴィジルを宣伝するか、もしくは組織してくだ さい。
－皆さんの団体に平和大集会への代表派遣を提案してください。
－パイン・ギャップ基地内で私たちが撮った写真付きの有名な葉書を注文して ください。
－私たちの訴訟費用を援助する寄付をしてください（出廷してもらう弁護側証 人全員の費用を持たなければなりません）。
－フィリップ・ラドックがオーストラリアの法律制度に政治的介入したことに 失望したと、彼に手紙を書いてください。
－私たちが話をしに行けるように市民集会を開催してください。
－私たちの訴訟費用をまかなうために、資金集めキャンペーンを組織してくだ さい。資金集めのアイデアをお持ちのかたは、ご連絡ください。もし私たちの 訴訟費用に寄付できるかたがおられましたら、振込みでは、Sean O’Reilly （口座名ショーン・オライリー）、Commonwealth Bank（コモンウェルス銀 行）、Kippa-Ring（キッパ・リング支店）、BSB（銀行コード）064-166、A/c number（口座番号）102 66104 に、郵便では、Sean O’Reilly（ショーン・オ ライリー）宛てに 69 Kurumba St, Kippa-Ring, QLD, 4021 でお願いしま す。
－パイン・ギャップと私たちの活動の話を広めてください（たとえば、メ ディアの編集者に手紙を書くとか）。
－私たちのウェブ・サイト http://www.pinegap6.org をリンクしてくださ い。
準備万端整えて、皆さんからのお便りと支持表明が届くことをお待ちしており ます、そうして、パイン・ギャップの4人を、パイン・ギャップの400人に、あ るいは4000人にしようではありませんか！
皆さんの巡礼者 ドナより
追伸:シドニーの方々へ、手帳に印を付ける募金イベント 9月16日（土）午後4時〜6時 「豪州内米軍基地の上映会（Films on the Bases）」 サリー・ヒルズ デヴォンシャー通り ゲーリック・クラブ 主 催:反基地キャンペーン連合（Anti-Bases Campaign Coalition http://www.anti-bases.org ） 9月23日（土）午後7時30分 「パイン・ギャップの4人投獄前（？）パー ティー ライブの音楽・歌・オークション・募金富くじ付き『ドナ・マル ハーンの幸運を祈るお見送り』祭り！」 サリー・ヒルズ（セントラル駅向か い） デヴォンシャー通り ゲーリック・クラブ 入場料10ドル
追追伸:手帳に印を付ける、シドニー連帯ヴィジル 10月8日（日）リッチモンド空軍基地 午後12時30分〜1時30分 ピクニックと 講演、午後1時30分〜2時30分 基地フェンス花綱飾り 詳細は、 http://www.anti-bases.org [訳者注:花綱飾り festooning 花や枝葉やリボンなどを編んだ束を、少し たるむように両端を留めて飾るもので、建築物や陶器の飾り模様としてよく見 られる。ここでは、バナー、プラカード、織物、花や絵などを基地の周りの フェンスに花綱飾りのように取り付ける行動を指す]
追追追伸:今後の講演 9月16日（土）午後4時 「豪州内米軍基地の上映会募金」 サリー・ヒルズ デヴォンシャー通り ゲーリック・クラブ 9月17日（日）午前11時 ニューカッスル 労働会館評議会（Trades Hall Council）またはパンサーズ・クラブ（Panthers Club）（会場の詳細はまたあ とで） 9月17日（日）午後5時 「セントラル・コースト教会カフェ」 リザロー リ ザロー通り（セブンスデーアドベンティスト教会内で開催） [訳者注:上記9月16日と、9月17日は、原文では10月（October）となってい るが、誤記と思われる] 9月23日（土） 「募金パーティー」とコンサート サリー・ヒルズ デヴォ ンシャー通り ゲーリック・クラブ 9月29日（金）〜10月2日（月） 「ブラック・スタンプ・クリスチャン青年 祭」 http://www.blackstump.org.au
追追追追伸:特にお勧め。この日曜日9月3日午後10時5分からのABCテレビ 「キャンパスプログラム」でテレビ初公開の受賞映画「シルマの話（Silma’s Story）」を見てください。ここオーストラリアでイスラム教徒の若者たちが 直面する内実に切り込む、小さなイスラム学校の法廷闘争の話です。平和と社 会正義問題の偉大な支援者、ジェイン・ジェフェスの心温まる映画です。
追伸x5:「戦争とは、なんと卑劣で卑しむべきものか。私はその片棒を担ぐよ りは、粉々に引き裂かれた方がよほどましだ」――アルベルト・アインシュタ イン
原文:Standing with the Pine Gap 4, 6, 80, 250, 700…. URL: http://groups.yahoo.com/group/ThePilgrim/message/188
