DATE: 2007年7月26日(木) 午後11時01分
真実を語り続けます。まだまだ、この旅は続くのです。
オーストラリア人女性ドナ・マルハーンは、2003年春イラクでの「人間の 盾」に参加し、04年春には米軍包囲下のファルージャに入り、その帰路地元レ ジスタンスによる拘束を経験し、04年冬から05年春にかけてイラク・パレスチ ナを旅して、05年8月アメリカからシンディ・シーハンのキャンプ・ケーシー について報告してくれました。オーストラリアに帰国したドナは自国のテロを 見据え、05年12月に米国主導のイラク戦争・占領にオーストラリアが最も貢献 してきたアリス・スプリングス近郊のパイン・ギャップ軍事基地に向かい民間 査察を強行して逮捕・起訴されました。 そして、07年5月末に始まった最高7年の刑期を科すことが可能な裁判は、連日行 われて3週間もかかり6月15日(金)に罰金刑と損害賠償を命じる判決が出されまし た。しかし、それで終わりではなかったのです。 (翻訳:福永克紀/TUP)
まだ終わってはいません――彼らの上訴(それに、私たちの) ドナ・マルハーン 2007年7月21日
お友達の皆さんへ
まだ終わってはいないのです――彼らは本当に、ホントに、私たちが刑務所に入る のを見たいようです。
パイン・ギャップの4人は、連邦公訴局長室から私たちの情状酌量された判決 を北部準州刑事控訴裁判所に上訴すると告知する文書を近ごろ手渡されました。
彼らは上訴の根拠を9点並べ、私たちの改悛の情のなさをあげ、判事は最高刑を考 慮することを怠ったと述べ、罰金刑は「歴然として不適切」だと主張しています。
しかし、上訴はそれだけではありません。私が、防衛(特別事業)法の適用に 関したさまざまな法律的観点と、私たちが公正な裁判を受けられなかったこと を根拠に、すでに上訴を申し立てています。
ですから、この旅はまだ続くのです。
ことは素早く進むことはないでしょうが、進展するにつれ報告を続けます。
話は変わりますが、下記はパイン・ギャップ被告団のブライアン・ローとジム ・ダウリングが提供する裁判の分析と回想、それに「次はどこ?」という考えが書 かれたすばらしい記事のリンクです。
ブライアンはウェブダイアリーにこの思慮深い体験報告記事を書いていて、 オーストラリアに非暴力運動の勢力を築く提案をしています。 http://webdiary.com.au/cms/?q=node/1944
皆さんが記事を読んだり回覧させたり、また返事を書いたりすれば喜ぶことでしょ う。
私たちの判決に対する連邦側の上訴に関する詳細が、以下のリンクにあり、 http://bushtelegraph.wordpress.com/2007/07/15/pine-gap-4-crime-and-punishment/ それに続いてジムによる裁判の生き生きとした個人的な回想が書かれています。
クイーンズランド州のアンドリュー・バートレット民主党上院議員は、下記で この上訴とハニーフの拘束および対テロ法を関連付けています。 http://andrewbartlett.com/blog/?p=1586#comments
ハニーフ事件の大失態、平和的抗議を事実上非合法とするヒステリックなAPEC 関連の法律の導入、それにこのパイン・ギャップの4人に対する執拗な追及 は、私たちが今直面する政治的・社会的危機を浮き彫りにしています。 [訳者注:ハニーフ事件 6月の英国ロンドンでの自動車爆弾未遂事件とス コットランドのグラスゴー空港への自動車突入炎上テロ事件の犯人と関連があ る人物として、豪州で逮捕・起訴されたインド人医師モハメド・ハニーフをめ ぐる事件。裁判所は容疑は希薄として保釈を認めたが、その数時間後に連邦政 府が彼のビザの取り消しと入管当局への収容を発令したため、保釈は実現しな かった。政府の人権を無視した政策に批判が沸き起こっている]
真実を語り続ける理由がここにあるのです。
これを最も効果的にするにはどうすればいいのか、みんなで論議を続けましょ う。
すべての人に平和を ドナより
原文:[The Pilgrim] It’s not over yet – their appeal (and ours) URL: http://groups.yahoo.com/group/ThePilgrim/message/221