DATE: 2007年9月23日(日) 午後0時15分
ドナの友人であり仲間であるゴードン・スローン、謎の死!
オーストラリア人女性ドナ・マルハーンは、2003年春イラクでの「人間の 盾」に参加し、04年春には米軍包囲下のファルージャに入り、その帰路地元レ ジスタンスによる拘束を経験し、04年冬から05年春にかけてイラク・パレスチ ナを旅して、05年8月アメリカからシンディ・シーハンのキャンプ・ケーシー について報告してくれました。オーストラリアに帰国したドナは自国のテロを 見据え、05年12月に米国主導のイラク戦争・占領にオーストラリアが最も貢献 してきたアリス・スプリングス近郊のパイン・ギャップ軍事基地に向かい民間 査察を強行して逮捕・起訴され、3週間もかかった裁判で07年6月15日に罰金と損 害賠償を命じる判決を受けましたが、現在検察・被告双方が控訴を申し立ててい ます。 今回は、2003年にイラクでの「人間の盾」にドナとともに参加し、その後バグ ダッドのストリート・チルドレンを保護する「我が家・イラク」の設立・運営に ともにかかわっていた、ゴードン・スローンの不審死を迎えたドナからの報告で す。 (翻訳:福永克紀/TUP)
ゴードンの人生をたたえる ドナ・マルハーン 2007年9月19日
お友達の皆さんへ
私の友人で仲間であり、イラクでの活動のパートナーでもあったゴードン・ス ローンの悲劇的な死については、皆さんの多くがこの数週間のニュースでお聞き になっていることでしょう。 [訳者注:ニュージーランド生まれのゴードン・スローンは、仕事で北京に滞在 中の9月1日にナイトクラブで倒れているところを発見され、そのまま12日間昏睡 状態が続き、駆けつけていた家族の同意のもと生命維持装置がはずされ死亡し た。彼の血液から薬物が検出されており、ニュージーランド政府筋は毒物を盛ら れた疑いをかけている]
オーストラリアで放送された「ビッグ・ブラザー」シリーズ第1回目に登場した 有名なゴードンとして、皆さんは思い出されているかもしれません――彼のデザ イナーとしてのスパイキーな髪型は見忘れがたいものでした!
しかし私たちは、その大きなヘヤスタイルよりも、むしろその大きな「心」のた めに彼を記憶しています。
ゴードンは非常に強い正義感を持ち、そのためイラク戦争に抗議し2003年に「人 間の盾」運動の一員としてイラクに行くことになりました。彼は、私たちが求め る基準を満たす防衛すべき場所を選定し、戦争の間私たちがそこで暮らせるよう に準備するチームの一員としての責務を担い、あの運動の成功に欠かせない人で した。
2003年の11月には、バグダッドで路上生活をする子供や孤児たちの保護施設「我 が家・イラク」を設立する企画に参加するため、彼はイラクに戻りました。皆さ んの中には、私たちがイラクへ出発する前にこの企画のためにシドニーでおこな われた盛大な募金集めのディナーショーで総合司会を務めた彼を、覚えているか たもおられるでしょう。
ゴードンのエネルギー、創造性、および懸命な働きが大きな役割を果たし、あの 企画が成功することになりました。
彼は建物を探し出し、その外観を変え、塗装し、寝具を購入するというような家 を整えることから、子供たちと遊ぶというようなお楽しみのことまでやり、さら に子供たちの食料や衣服を購入したり、彼らが料理を覚える手助けをしたりと、 すべてをおこなったのです。
子供たちはゴードンを慕いました。彼とスポーツをすることが好きでした。彼と 取っ組み合うことが、概して彼をやりこめることが好きでした。
そして、ゴードンはこの子達を愛したのです。
交戦地帯の中で進めるこの企画では、私たちは大きな難関と向き合わなければな りませんでしたが、この子達の安全を確保しようとするゴードンの決意は固いも のでした。
彼はまた、米軍占領下のバグダッドで暮らすイラク人たちの日常生活を、そして その恐怖を、ドキュメンタリー映画として記録することにも身を投じていまし た。
明日(9月20日木曜日)、ゴードンの人生をたたえる葬儀がシドニーでおこなわ れます。
彼の人生を通しての情熱に焦点を当てることになるでしょう――音楽、デザイ ン、人道援助、そして正義。光栄にも私が、イラクで路上生活をする子供たちに 彼がおこなってきた仕事について、参列者にお話しすることになっています。
シドニーのかたでゴードンの人生と仕事に哀悼をささげたいと思われるかたがお られましたら、ランドウィクのアヴォカ通にあるセイクリッド・ハート教会に午 後2時にお越しくださり、彼の大きな心をたたえる私たちに加わってくださるよ うご招待します。
皆さんの巡礼者 ドナより
追伸:ゴードンと子供たちの写真を添付します。[訳者注:TUPでは写真は添付 できません。ドナが下に掲げているページには、この写真とは別ですがゴードン の写真があります]
追追伸:北京でゴードンが亡くなった状況を論じているリンクをいくつか掲げて おきます。 http://www.smh.com.au/news/national/big-brother-housemate-dies-in-china/2007/09/13/1189276890478.html http://www.smh.com.au/news/world/nightclub-drugging-suspected-in-beijing-death/2007/09/16/1189881342186.html http://www.theage.com.au/news/national/mystery-over-big-brother-stars-death/2007/09/16/1189881342307.html
原文:A Celebration of Gordon’s Life URL: http://groups.yahoo.com/group/ThePilgrim/message/222
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