TUP BULLETIN

速報775号 ドナより 少し離れてみましょう。都会の中の……静寂の地

投稿日 2008年7月20日

DATE: 2008年7月21日(月) 午前3時07分

どこかの会場でお会いしましょう。でも私がすごす大半の時間は…… 


 オーストラリア人女性ドナ・マルハーンは、2003年の春にはイラクでの「人間 の盾」に参加した。04年春には米軍包囲下のファルージャに入り、その帰路地元 レジスタンスによる拘束を経験し、つぶさにそれらを報告してくれた。04年冬か ら05年春にかけてはイラク・パレスチナ「巡礼の旅」を伝えてきた。05年8月に は、シンディ・シーハンのキャンプ・ケーシーに駆けつけ、アメリカからのその 報告は、ほとんど実況中継だった。  オーストラリアに帰国したドナは、自国のテロを見据え始めることになる。米 国主導のイラク戦争・占領にオーストラリアが最も貢献してきたのは、アリス・ スプリングス近郊のパイン・ギャップ軍事基地だ。05年12月、ドナたち4人はこ の基地に向かい、「市民査察」を強行して逮捕され、豪史上初めて防衛(特別事 業)法1952年を適用され起訴された。刑罰は最高7年の実刑だ。裁判の結果、第1 審で有罪・罰金刑とされ罰金支払い拒否のため刑期を務めた後、第2審で無罪と なった。  巡礼の旅を歩み続けようとするドナが、大騒動の大都会で、静かな時間の中、 神と向き合うところに招待する。 (翻訳:福永克紀/TUP)


少し離れてみましょう。都会の中の……静寂の地に……そうです、先をお読みください。
ドナ・マルハーン
2008年7月10日

お友達の皆さんへ

もう始まっていたようです――今朝、フランシスコ修道会主催の「世界青年の日」のイベントのためにシドニーを発った私がブリズベンに着くと、空港は、来週のことを興奮気におしゃべりしながらぞろぞろとあっちこっちへ行き交う世界中から集まった「巡礼者たち」でごった返していました。

交通渋滞は言うまでもなく、このどうしようもないお祭り騒ぎに圧倒され、費やされた税金の何がしかを返してほしいと思っているシドニーの皆さん、あなたも参加したくなるようなイベントの紹介です。このメーリングリストの参加者で、 海外や他州からおいでになる皆さん、どこかでぜひともお会いしましょう!

まず、下のリンクで社会正義関連イベントの全リストを見ることができます。そこには25ほどのイベントがありますが、そのいくつかは国際色豊かな講演者たちで、大変面白そうです。 http://www.socialpolicyconnections.com.au/Events/WorldYouthDayevents/tabid/473/Default.aspx

この週末ブリズベンにおられてフランシスコ修道会のイベントに行ってみたいと思われる皆さん、下記は立ち寄る時間を作るだけの価値があると思います。私とともに講演するのは、米国のフランシスコ修道会の神学者ビル・ショート修道士です。すばらしいプログラムですので、ぜひ来てください。詳細は下のリンク で。 http://www.franciscans.org.au/wyd/wyd.htm

私が講演するその他のイベントです。

14日(月)ストラスフィールドでのドミニコ修道会主催の社会正義イベントで、以下を見てください。 http://opeast.org.au/wyd08/index.html

それに、マリスト修道会が「酒場の霊性(Spirituality in the Pub)」タイプの催しをしますが、ちょっと違ってテントでやるのです! 場所は、ザ・ロックスの聖パトリック教会の中庭です。私がふたつ講演します、ひとつは15日(火)午後1時、それに18日(金)午後9時です。下を参照。 http://www.stpatschurchhill.org/youngadults/calendar.pl

「平和を実現する人々」イベントは、パディントン・タウンホールで木曜日の午後8時から10時です。チラシは以下に。 http://www.icanw.org/files/Peacemakers_Double_sided.pdf

でも……

大半の時間、私は町の静かなところで過すことになるでしょう。「どうやって『世界青年の日』の期間中にそんなことができるの?」という皆さんの声が聞こえます。「キリスト教瞑想会(Christian Meditation community)」の若い瞑想家たちが、特別の「都会の静かなオアシス」を用意して、巡礼者たちが静寂と黙想を経験し、キリスト教瞑想の実践を学べるようにしたのです。

私はたいていここにいるはずです、そして私たちのあわただしい世界のことに思いをめぐらせているでしょう。行ってみる価値がある大変重要な所だと思いま す。特別な験をしてみるために、どうか来てみてください、友人たちも連れてきてください。世界キリスト教瞑想会の会長であるローレンス・フリーマン神父が来られて、話し合いと瞑想の時の導きをしてくださいます。ある種ヨガのような体操もあり、迷路も含まれる「黙想の道行きの留(りゅう)」を歩き通すチャンスもあります。すべてパディントンのオックスフォード通りにあるパディントン合同教会で催され、軽食も用意されています。詳細は下のリンクに。最後に貼 り付けたメディア・リリースにももっと情報があります。 http://www.christianmeditationaustralia.org/wyd.html

皆さんとそこでお会いしましょう。

皆さんの巡礼者(多くの巡礼者の中の) ドナより

追伸:私たちの仲間が、国が押し付けた過酷な迷惑防止法に対し、何らかの「声明」を発表する予定です……注目していてください。

【「世界青年の日」巡礼者のための、都会の静かなオアシス】
22万5千人以上もの興奮気味の巡礼者と普段のこの町の喧騒が交じり合い、シドニーは、「世界青年の日」祝福一色に染まる舞台となるでしょう。でも、ひとつだけあるのです、都会のオアシスが。若者たちが静寂と黙想を経験できるためにと、とっておかれた場所が。

巡礼者の方々は、都心部にある教会の静かなる安息所でスローダウンし、キリス ト教瞑想という古代の祈りの形を学べる機会に恵まれるでしょう。

「オーストラリア・キリスト教瞑想会」の若き瞑想者たちが、「世界青年の日」週間にあわせて、オックスフォード通りにある砂岩造りの美しい教会、パディントン合同教会でこのプログラムをおこなう準備を整えました。

こうしたお膳立ては巡礼者たちに静寂な雰囲気を提供すると同時に、キリスト教の黙想的な祈りの教えに接し、議論する機会を与えることになるだろうと、シドニーの若き瞑想者クレア・ウォルシュは言います。

「あまりに騒がしい今の世で、団塊の世代やその子供世代が、ゆっくりと落ち着いて沈黙と静止を経験する時間を見つけるのは至難の業です」と、彼女は言っています。

「私たちは、美しい背景の中でその機会を提供したいのです。そこでは、巡礼者たちが静かに深く考える時間を持ち、いまや世界中で実践されている『砂漠の教父たち』にさかのぼる古代からの霊的伝統であるキリスト教瞑想を学べるのです」

クレアによれば、心の祈りとも呼ばれるこのキリスト教瞑想は、アイルランド人でベネディクト修道会の故ジョン・メイン修道士の教えを通して最近よみがえってきました。いまでは世界110カ国で年齢を問わず様々な経歴を持つ人々の間で実践されています。オーストラリアでは、全国の町々で386のキリスト教瞑想者グループが毎週集まっています。

「この祈りの形によって黙想者は、沈黙と静止を通じて自分自身の中で神と交わることができます。これは、自分を神に開くことができる静止の状態に至るために、マントラという聖なる言葉を使うことを教えています」と、彼女は言います。

「瞑想によって、人はその時点で『自分となる』ことができ、やがてより深い意味で自己意識を高めることができます。ジョン・メイン修道士はこう言われました。『瞑想により、あなたは自分が何者であるかを知るのです、それはあなたがあなた自身だからなのです』」

「自分が真に何者であるかを求めて船出をしつつも、たぶん答えを見つけられるほどにペースを落とすことは決してない若者たちにとって、これはすばらしい贈 り物です」

「それは、非常に多くのクリスチャンが今日捜し求めている、深くて純粋な祈りの形です。現代社会のもろもろに気を散らされることもなくなり、私たちはダビデの言葉を体験できるのです――『汝等しづまりて我の神たるをしれ』(詩篇 46:10 文語訳)」

この伝統的な黙想は、誰もが人生のすべての場面と次元で「神」を体験すること ができるので、今の世の老いも若きもすべての人に関わるものだと、クレア・ ウォルシュは言います。

「愛や思いやりや正義の感覚が研ぎ澄まされます。黙想が行動と同調していくのです」と、彼女は言うのです。

「世界青年の日・都会のオアシス」プログラムでは、瞑想に関する短編映画、話 し合い、祈っているときの身体についての講義、聖書の熟考などと共に、静かな瞑想を連続的に取り上げていきます。

英国のベネディクト修道会の修道士で世界キリスト教瞑想会長のローレンス・フリーマン神父が来られて、巡礼者の方々に対し話し合いと講演を終日おこなってくださいます。ローレンス神父は、霊性と黙想に関してよく知られた、人気の高い講演者・作家で、「キリスト、内なる教師(Jesus the Teacher Within)」の著者でもあります。

ジョバンニ・フェリシオーニは、世界キリスト教瞑想会指導委員会のメンバーで、ミュンヘンの国際ロルフィング協会の一員でもあり、またヨガの教師でもあり、身体と霊との関係に関する専門家です。彼は、ロンドンの業務を離れて「世界青年の日」に駆けつけてくださいます。

詳細
ウェブサイト:www.christianmeditationaustralia.org/wyd.html
題目:都会のオアシス――静かな空間で、クリスチャン伝統の黙想を学ぶ
場所:パディントン オックスフォード通り395 パディントン合同教会
講演者:ローレンス・フリーマン(ベネディクト修道会)
    ジョバンニ・フェリシオーニ
    若き瞑想者たち
期間:7月13日~19日 「世界青年の日」週間中

原文:Come away, to a quiet place…in the city…yes, read on… URL: http://groups.yahoo.com/group/ThePilgrim/message/234