◎自家発電で命がけで世界に発信された現地の声
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報道にある通り、現在イスラエルがパレスチナのガザに連続的な空襲をかけていて、市民の死者だけで何百人にものぼっています。負傷者はその数倍はいると推測されます。パレスチナの場合、そもそも空襲がなくても、イスラエルによる常時の厳しい経済封鎖のため、病院や発電を含めた社会基盤施設がきわめて貧弱です。まして空襲下では、その影響の甚大さは想像に難くありません。
そのガザから、現地に住むアブデルワーヘド教授が当地の現状を電子メイルで世界に発信しています。電気も途切れた中、ディーゼル自家発電に頼りつつ、断続的に。その貴重なメイルを岡真理さんが訳して下さいました。できるだけ多くの人に伝えたく、同訳文を TUPから速報として配信します。(上紹介文: 坂野正明/TUP、 以下の邦訳: 岡真理)
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【メール その1】
日時: 2008/12/27 (土) 13:03
25の建物がイスラエルに空から攻撃された。それら建物はすべてぺしゃんこにされた。死者はすでに推定250名に達する。負傷者は何百人にものぼるが貧弱な設備しかないガザの病院では、彼らは行き場もない。電気も来ないが、ディーゼル発電機でなんとかこれを書いている。世界にメッセージを送るために。携帯電話もすべて使用できない!
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【メール その2】
日時: 2008/12/27 (土) 18:03
件名: 27日午後6時
なんという光景だ。数分前、パレスチナ側のカッサーム・ロケットが飛んでいく音が聞こえた。続いて、もう一つ、そして爆発音。2発目は、パレスチナ人を標的にしていたイスラエルの機体から爆撃されたものと思われる。今、聞いたニュースによれば、イスラエルのアパッチ・ヘリが攻撃したのは、釣堀用の池のあるレジャー施設だという。シファー病院は、195人以上の遺体、570人以上の負傷者が同病院に運ばれていると声明を発表している。刻一刻と死傷者の数は増え続けている。これはガザ市だけの数字だ。ほかの町や村、難民キャンプからの公式の発表はない。自宅アパートの近くで末息子がスクール・バスを待っていたところ、以前、国境警備局があったところが攻撃された。息子が立っていたところから 50メートルしか離れていないところで、男性二人と少女二人が即死した! 真っ暗な夜だ。小さな発電機を動かして、インターネットを通じて世界に発信している。
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【メール その3】
日時: 2008/12/27 (土) 20:03
件名: 27日午後8時
今宵、ガザの誰もが恐怖におびえている。完全な暗闇。子どもたちは恐怖で泣いている。死者は 206人。遺体はシファー病院の床の上に横たえられている。負傷者は 575名をうわまわるが、同病院の設備は貧弱だ。病院事務局は市民に輸血を要請している。教員組合は大虐殺に抗議し 3日間のストライキを決定。たった今、イスラエルの機体がガザ市東部を爆撃、大勢の人々が死傷した。犠牲者の数は増え続けている。瓦礫の下敷きになっている人々もいる。ある女性は二人の幼い娘と一人の息子を亡くした。通学途中だったところを!
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【メール その4】
日時: 2008/12/27 (土) 23:09
件名: 27日午後11時
11:00 pm。イスラエルの F16型戦闘機による、複数回にわたる新たな空襲。ガザでは視聴できるテレビ局は 3局だけ、それも電力をなんとか確保できた場合の話だ。空爆はガザ市東部に集中。ある女性は家族のうち10人を失った。生き残ったのは彼女と娘一人だけだ。娘はメディアに向かって、何も語ることができなかった。何が起こったのか見当がつかない、と彼女は言う。町のいたるところでパニックが起きている。事態がさらに悪化するのではないかとみな、恐れている。エジプト、ヨルダン、レバノンで、この残虐な空爆に対するデモが行われた。死者数は、219以上にのぼる。225という説もある。
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【メール その5】
件名: 空襲下、冷たく暗闇のなかで
冷たい夜だ。とりわけ爆破のせいで窓ガラスが砕け散った家に住む人にはなおさらだ。ガザの封鎖のため、窓ガラスが割れても、新たなガラスは手に入らない。私が居住するビルでは、7つのアパートが、凍てつく夜をいく晩もそうした状態で過ごしている。彼らは割れた窓をなんとか毛布で覆っている。何百軒もの家々が同じ境遇に置かれているのだ! それも控え目に言っての話だ。他方、ハニーエ氏は地元テレビでハマースについて話をした。彼の話は、士気を高め、ハマースは屈服しないということを再確認するものだった。死者の数は210に、重傷を負った者も 200人に達した。今また、ガザの北部で新たな爆撃が!
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【メール その6】
日時: 2008/12/27 (土) 23:40
件名: ガザに対するイスラエルの攻撃を中止させる行動を!
今、10分のあいだに 5回の空襲! 標的は人口密集地域の協会や社会活動グループ。モスクもひとつやられた。私のところではもう 30時間、電気が止まっている。なんとか小さな発電機でこらえている。インターネットで世界に発信するために!
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【メール その7】
件名: イスラエルから脅迫電話が!!
今しがた、イスラエルから何者かが電話してきた。末息子が応答したが、電話の主は、私が武器を所有しているなら、住まいを攻撃すると脅しをかけてきた!!!!!
原文: Prof. Abdelwahed (ガザ・アル=アズハル大学教養・人文学部) 発信の一連の電子メール