TUP BULLETIN

速報797号 空襲下ガザからの報告4――アブデルワーヘド教授

投稿日 2008年12月31日

◎職場も被害に。自家発電で命がけで世界に発信される現地の声


ガザのアブデルワーヘド教授からのメールの邦訳です。
<邦訳: 岡真理; 凡例: (原注) [訳注]>


【メール その13】
日時: 2008/12/30 (火) 12:59
件名:ガザ攻撃はハマスに対するものではない、全パレスチナ人に対するものだ。

ガザ地区に対する急襲はなおも続いている。ハーン・ユーニスにさらなる襲撃。昨晩は10回以上。うち 2回はハーン・ユーニス自治地区の建物に対してだった。ガザ市では、シュジャイヤ地区(ガザ市東部)の古いモスクが攻撃され破壊された。ガザ北部では、ロバに引かれた荷車が空襲され、避難途上の一家が殺された。皮肉なのは、発表によれば、攻撃されたのはグラード・ロケットを積載した車だという! 実際は、不運な一家が家財道具を積んだ荷車をロバに引かせていただけだ! 毎時間、イスラエルの爆撃でさらなる数の民間人が死んでゆく。イスラーム大学が再び襲撃され、かって予防安全保障局として使われた構内一帯にも再攻撃があった。アル=アズハル大学の校舎も被害に見舞われた。

イスラエルの航空機が今も頭上を飛びかっている。今晩もガザに対してさらなる攻撃があるにちがいない! ガザのパレスチナ人は対空兵器など何一つ持ってはいないというのに! これが年明けだ。これが「ハッピー・ニュー・イヤー」、そして失敗に終わった恥知らずのブッシュ政権とその民主主義が私たちに贈るラスト・メッセージなのだ! 昨日、カイロで大規模なデモがあった。デモ参加者が叫んだのはムバーラク大統領を非難するスローガン、いわく、裏切り者ムバーラク、ムバーラクに死を、イスラエルはナイルの地から出て行け、などなど敵意に満ちた言葉の数々だった!


原文: Prof. Abdelwahed (ガザ・アル=アズハル大学教養・人文学部) 発信の一連の電子メール