TUP BULLETIN

2009年元旦 速報読者への新年の御挨拶

投稿日 2009年1月1日

あけましておめでとうございます。
昨夏に TUP管理人を引き継いだ坂野正明です。
TUPから 2009年新年の挨拶を申し上げます。

いつも速報御購読などを通じて TUP (平和をめざす翻訳者たち)をご支援下さりありがとうございます。

振り返れば 2003年、米英を中心として日本も支援したイラク侵攻をきっかけに反戦運動の一角を担おうと TUPは誕生しました。その侵攻の主役をつとめた米国では御存知のように大統領(と政権党)が替わり、英国首相も 2009年内のイラクからの英軍撤退を約束しています。そんな情勢の今年 2009年は、希望的観測として平和への国際的な動きが加速しそうな雰囲気を感じます。

それは市民からの反戦運動の意味が今まで以上に大きくなる年になりそう、と言って過言ではないでしょう。TUPとしては、今まで以上に精力的に活動していきたく決意を新たにしています。

2008年中、TUPには新たに数人の翻訳メンバーも加わり、活動度は上がっています。現在、独自ウェブサイトの立上げも進んでいて、近くこの冬中に公開に至る予定です。

2008年夏には、(米国の)「反戦イラク帰還兵の会」の帰還兵の証言を訳していく「冬の兵士プロジェクト」が立ち上がりました(同プロジェクトについての詳細は、以下の URIから閲覧できる速報第772号にある、同プロジェクト・リーダーの宮前ゆかりによる紹介文を御参照下さい)。
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/801

現在は、同プロジェクトの証言が昨年半ば米国で書籍化されたのを受け、TUPでその邦訳を精力的に進めています。今年の半ばに岩波書店から出版される予定です。

どうぞ本年も皆様の TUPへの変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。平和な世界へ一歩でも近づけるよう一緒に努力していきましょう。

TUPからの新年の挨拶の締めくくりとして、世界天文年(注*)である 2009年にちなんで、天文学者の故カール・セーガン氏の含蓄ある言葉を以下に紹介します。
(注*) http://www.astronomy2009.jp/

平和を祈念して
TUP管理人 坂野正明

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(『Pale Blue Dot』 の一節の邦訳)

私たちの惑星は
この茫漠たる漆黒の宇宙に浮かぶ
孤独なしみに過ぎません。
このあまりの広大さの中、
私たちの存在はごくひっそりとしていて ――
私たちを私たち自身から救うための助けが
どこか他のところからやってきそうな気配は
一切ありません。
すべて私たち次第なのです。

カール・セーガン

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原典:
Carl Sagan
『Pale Blue Dot』 (1994年) の一節。
原文はたとえば以下の URIで閲覧できる。
http://en.wikiquote.org/wiki/Carl_Sagan#Pale_Blue_Dot_.281994.29

故Carl Sagan (カール・セーガン)は、アメリカの天文学者。1980年に初放映されたテレビのドキュメンタリー『COSMOS』の監修者、また同名の本の著者として有名。同ドキュメンタリーおよび本は各国で翻訳、放映された。日本語版の題名はいずれも『コスモス』。

※<余談>最新の天体画像集「季節カレンダー」が以下に
http://www.boston.com/bigpicture/2008/12/hubble_space_telescope_advent.html

(邦訳およびセーガン氏の紹介文は、坂野正明/TUP による)
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