◎攻撃終わらず。自家発電で命がけで世界に発信される現地の声
ガザのアブデルワーヘド教授より、2/19、ガザの状況をルポするメールが立て続けに 2通、来ました。
教授のメールをここしばらくお送りしていなかったために、複数 の方からお問いあわせをいただきました。ご心配おかけいたし ましたが、一方的停戦になったあと、教授からのメールの回数が減っていたものです。
破壊された街にさらにミサイルが撃ち込まれています。
ただ、住民を脅かすために?
住民の恐怖を弄ぶために?
攻撃は終わっていません。
人の命を奪いさえしなければ、すべてが許されるわけではありません。そして、封鎖されたガザで、薬も血液も底を尽いています。
〔岡真理/TUP〕 ―― 凡例: (原注) [訳注]
【メールその42】
日時: 2009年2月19日 (木) 07:37
件名: ガザへの攻撃は止まない!
昨日夕べ、イスラエルの戦闘ヘリコプターがテル・アル=ハワー地区の私たちの頭上を飛んでいた。ヘリは私たちの地区のどこかにミサイルを一発、発射した! さらに、ハーン・ユーニスとラファの 2カ所が F16戦闘機の標的となった。また昨晩、ほとんど深夜だったが、F16がガザ市北部の複数の標的に 3回の襲撃をかけた!
連中がこのごろ標的にしている場所の多くは戦争中に何度も攻撃されたところだ。つまり連中は、すでに破壊された場所を攻撃しているのだ! 問題は、これらの襲撃はメディアで報じられていないということだ! ニュースで一言も触れられない。まるでこれが当たり前の日常習慣になってしまったかのように!
【メールその43】
日時: 2009年2月19日 (木) 09:27
件名: 献血の要請
ガザの保健省は市民に対し何型でもよいから(おもに Rhマイナス)緊急に献血を要請している。すべての病院と血液銀行で Rhマイナスのすべての型の血液が底をついたのだ! 保健省は人々にこれら必要な型のうち何型でも可能なかぎり献血するよう求めている!
それに加えて、91種類の薬がガザではもはや完全に入手不能だ。
ゼロになってしまったのだ! これらの薬について、当然、人々は
どうすることもできない!
原文: Prof. Abdelwahed (ガザ・アル=アズハル大学教養・人文学部英語学科) 発信の一連の電子メール
邦訳: 岡真理/TUP
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