TUP BULLETIN

速報849号 ドナより いくつかのことを……

投稿日 2010年3月7日

この戦争は、世界の市民がその継続を拒否するまで終わることはないでしょう


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 オーストラリア人女性ドナ・マルハーンは、2003年の春にはイラクで「人間の盾」に参加した。04年春にはイラクで米軍包囲下のファッルージャに入り、その帰路地元レジスタンスによる拘束を経験し、つぶさにその報告してくれた。04年冬から05年春にかけてはイラク・パレスチナ「巡礼の旅」を伝えてきた。05年8月には、シンディ・シーハンのキャンプ・ケシーに駆けつけ、アメリカからの報告は、ほとんど実況中継だった。05年12月にはオーストラリアがイラク戦争に最も貢献してきたパイン・ギャップ密基地に侵入し、「市民査察」を強行して逮捕されたが、08年2月に無罪決を勝ち取った。09年末から10年初頭には、イスラエルによる包囲封鎖に苦しむパレスチナ・ガザ地区に入って援助を届け、現地から報告してきた。 オーストラリアに帰国したドナは、今年2月に発売された彼女の初めての出版本『普通の勇気――わが旅、人間の盾としてバグダードへ』(仮題"Ordinary Courage, my journey to Baghdad as a human shield")のキャンペーンでオーストラリア中を飛び回っています。そんなドナからの報告は、本のこと、ニュージーランドのワイホパイ・スパイ基地のこと、そしてガザのことです。 (翻訳:福永克紀/TUP)

 

いくつかのことを……

ドナ・マルハーン

2010年2月25日

お友達の皆さんへ

いくつかのことについて……

1.産みの苦しみ何年ものあとで、やっと本(『普通の勇気』)が出版されまた。実にホッとする思いですが、今やその誕生のフォローアップに忙しくしています! まず、新しいウェブサイト www.ordinarycourage.org をお知らせしなければなりません。あまりに浮かれ過ぎてシドニー出版記念会のときに公表し忘れていたものです! 覘いてみてください。

それはさておき、シドニー出版記念会に参加された皆さんに感謝します。なんと素晴らしい夜だったことか、最も人の興味を惹きつける最も活動的なシドニーの人たち200人ほどが一つの部屋に集まってくれたのですから!

そういうことで、本は書店に並び、私は今後数カ月飛び回り、どこかで皆さんとお会いしたいと願っています。詳細をいくつかここに、まずは今週末パースで始まります。

2月26日~28日 パース・ライターズ・フェスティバル

参照 http://perthfestival.com.au/Events/perth-writers-festival/?p=3

開会期:27日(土)午後5時~6時、ドルフィン・シアター、および、28日(日)午前11時~12時、ユニ・クラブ・シアター

3月2日(火)パース出版記念会
パースのソルター・ポイントでの西オーストラリア州エドムンド・ライス・ネットワーク主催による出版記念会

詳細:3月2日(火)午後7時、ソルター・ポイント レドモンド通り53ウェストコート
司会進行は活動家であり非暴力行動トレーナーであるジャロッド・マッケンナ、特別ゲストは共に帰還兵の活動家であるジョー・バレンタインとネビル・ワトソンです――素晴らしい夜となるでしょう。

 

3月10日(水)アデレード出版記念会、南オーストラリア州エドムンド・ライス・ネットワーク主催
詳細:2010年3月10日(水)
場所:アデレード ランドル通り187 3階 南オーストラリア州・ライターズ・センター http://www.sawc.org.au/about.html
時間:午後7時~9時
特別ゲスト:「人間の盾」仲間、アデレードの活動家ルース・ラッセル

3月21日(日)ブルー・マウンティンズ
午後4時~6時、スプリングウッド マッコリー通り ラッズ・レストランでのドナ・マルハーンとの文芸「軽食会」イベント。このイベント予約(費用25ドル)は、電話番号4751 7500に、またはメールアドレス meet@razz.com.auでラッズ・レストランに連絡を取ってできます。

3月23日(火)ブリズベン ウェスト・エンド アビッド・リーダー書店
詳細:午後6時~8時、ウェスト・エンド バウンダリー通り193
入場チケット5ドル、出席予約必須:電話 07 3846 3422 またはメールevents@avidreader.com.au で。

参照:

http://www.avidreader.com.au/index.php?option=com_registrationpro&view=event&Itemid=0&did=41&shw_attendees=0

このイベントは、ジャスト・ピース・クイーンズランドと連携して開催され、この夜はブリズベン・ニュースのベテラン記者フィル・ブラウンがインタビューします。

 

3月24日(水)ブリズベン出版記念会、クイーンズランド・エドムンド・ライス・ネットワーク主催
場所:インドルーピリ ケート通り70 クリスチャン・ブラザーズ・オセアニア・サポート・センター会議室
日時:3月24日(水)午後6時~8時
出席予約:キャロライン・ドーアティに、XXXXXX@edmundrice 、電話07XXXXXXX。
この夜はチャンネル7のニュースレポーター、ピーター・ドーアティがインタビューします。

3月25日(木)アニーズ書店――サンシャイン・コースト夕食会、詳細は近くに発表されます。

ええ、メルボルンにも行けるよう願っています。4月になりそうです。分かり次第今後のイベント情報を先の新ウェブに載せますので、イベントページに注目していてください。

 

2.アンザック(ワイホパイ)プラウシェアズ裁判

2008年4月30日の朝6時に、ニュージーランド人のプラウシェアズ・グループの3名、サム・ランド、アディ・リーソン、ピーター・マーネーンが、ニュージーランド南島のブレニム近郊にあるスパイ基地ワイホパイに侵入し、衛星通信傍受用パラボラアンテナを覆う30メーターのドーム二つの内の一つを鎌を用いてペシャンコに萎ませました。それから祭壇を作り、終わりのない戦争――ニュージーランド納税者の資金で運営されるこのワイホパイ基地をも支配している米国政府が主導するいわゆる「対テロ戦争」――の犠牲者のために祈りました。ニュージーランド政府は、損害は百万ドルを超えると主張しています。

ワイホパイ・スパイ基地は、米国「エシュロン」システムの一部で、イラクとアフガニスタンでの米国の侵略戦争のために衛星通信情報を収集しています。ある意味では、ワイホパイはオーストラリアのパイン・ギャップ基地の縮小版です。3月8日、この3人はニュージーランドの首都ウェリントンで裁判にかけられ、実刑の可能性に直面します。彼らの抵抗行為を支持して人々がウェリントンに集まりつつあります。

ワイホパイ・プラウシェアズに関するもっと詳しい情報は[1]と[2]にあり、ワイホパイ基地の情報は[3]にあります。ケアンズの活動家(「パイン・ギャップの6人」の仲間でもある)ブライアン・ローがアンザック・プラウシェアズ裁判で彼らを支援するために裁判にでかけ、その過程をブログに書きます。すでに彼は、アンザック・プラウシェアズの背景に関する素晴らしい記事を書いており、パイン・ギャップやケアンズや世界中の平和活動との関連性を述べています。それは[4]で見ることができます。

[1] http://ploughshares.org.nz
[2] http://www.converge.org.nz/pma/plshares.htm
[3] http://www.converge.org.nz/abc/waihopai.html
[4] http://www.cairnspeacebypeace.org/?p=32#more-32

ploughshares08@gmail.com に参加希望のメールを送ってメーリングリストに参加することで、この裁判の最新情報を適宜受け取れます。またワイホパイ・プラウシェアズに寄付を御希望なら、プラウシェアズ宛てを明記の上、支払先「アオテアロア平和運動――特別企画」の小切手をお送りください。(領収書が必要なら)名前と住所を明記の上、6141ウェリントン、私書箱9314、アオテアロア平和運動あてにお送りください。もし口座に直接送金を御希望なら、詳細は XXX@XXXX.co.nz にメールで連絡してください。

*ブリズベン(またはその近郊)のかた:2月26日(金)ブラックスター・コーヒーショップで夜間慈善会があります。

 

3.ガザ報告

壊滅的な封鎖で作りだされた青空監獄の被害が何年も続き、ガザの人々は今や80パーセントが食糧援助で暮らしています。1年以上前のイスラエル軍による圧倒的な攻撃の後では、何千人もがかつて自分たちの家だった瓦礫のなかでキャンプ生活をしています。封鎖は、煉瓦もセメントも輸入できないことを意味します。それにペンも、紙も、パスタも……

次回のエドムンド・ライス若者ネットワークの集会は、ガザの緊迫した状況に焦点を当てます。いくつかの疑問を提示することになります。そこでは何が起こっているのか。なぜそんなことが起こっているのか。それに対して私たちに何ができるのか。私が「ガザ自由行進」の一員として参加した2010年1月のガザへの旅から報告しますので、ガザの映像を見て、聖地の人々すべてに平和をもたらす祈りを捧げ、そのために私たちがどうすればいいのかを考える集いに参加しましょう。

日時:2010年3月14日(日)午後4時~5時30分
場所:バルメイン テムズ通り2 クリスチャン・ブラザーズ・サポート・センター
集会後:よかったら食事をご一緒しましょう。皆さん歓迎。

これで全部です、本が実現するまでの道のりを支えてくださった皆さんありがとうございます、皆さんのご支援に感謝します。

皆さんの巡礼者

ドナより

追伸:「諜報収集がいわゆる『対テロ戦争』における最重要手段だとブッシュ政権が自認する事実に私たちは応えているのです。この戦争は、世界の市民がその継続を拒否するまで終わることはないでしょう」――ワイホパイ・アンザック・プラウシェアズ声明

原文:A few things…

URL:  http://groups.yahoo.com/group/ThePilgrim/message/245