TUP BULLETIN

速報866号 日本語で聞く〈冬の兵士〉の声――帰還米兵の証言朗読会

投稿日 2010年12月17日
<テロリストと戦っているはずだったのに本物のテロリストは私だった>
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日本語で聞く<冬の兵士>の声――イラク・アフガン帰還兵の証言朗読会(12月23日)
 ~『イラク戦争の子どもたち』写真展も同時開催(12月22日~27日)~

その女性は私たちに食べ物を届けようとしていた。
それなのに、私たちはその人を
チリヂリの肉片に吹き飛ばしてしまいました。
(ウォッシュバーン海兵隊伍長 28歳)

2006年4月18日、私は、初めて公式に確認のとれた殺人を犯しました。
何の罪もない男でした。
名前は知りません。
(ターナー海兵隊上等兵 22歳)

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『冬の兵士 イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実』
 反戦イラク帰還兵の会/アーロン・グランツ著 TUP訳 岩波書店刊

2009年8月の発売以来、ありのままの戦場の姿を伝える「冬の兵士」の証言は
版を重ね、現在第5刷、合計刷部数は6500部に迫るまでになりました。この書
籍の元になった証言集会を開催した反戦イラク帰還兵の会から、実際の証言者
を含む多数の元兵士が様々な機会に来日し、各地の証言集会などで戦場での体
験を語っています。

自らが見聞きし、時には手を貸した苦い体験を、淡々と、また怒りをこめて兵
士たちは語ります。初めて人を殺したときのこと、民間人でいっぱいの町に迫
撃砲を撃ち込んだ日のこと、老人や子どもを路傍に放り出した時のこと。そう
いった体験のひとつひとつが繰り返し夢に表れ、帰還兵の心と日常を蝕んでい
ます。

絞り出すように語られる体験を日本語で聞く機会をもうけました。派手なアク
ションも火薬の臭いもないけれど、かれらの言葉の端々にはまぎれもない「戦
場」があります。12月23日6時、お誘い合わせのうえ渋谷においでください。
(藤澤みどり/TUP)

時 :2010年12月23日木曜日(祝日)18時~20時(開場17時50分)
場所:渋谷アップリンク・ファクトリー(定員70名)
    http://www.uplink.co.jp/info/map.html 
料金:700円(メール予約)/1000円(当日)
   予約アドレス: fuyunoheishi@yahoo.co.jp 
出演者(順不同):
   根岸季衣、田根楽子、西山水木、隈井士門、河村寛之、
   万田祐介、飯島啓介、木村徹(シグマ・セブンe)、
   桐木仁(シグマ・セブンe)、松坂朗(映画人九条の会)
    
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[同時開催]

森住卓写真展『イラク戦争の子どもたち』

イラク戦争はほんとうに終わったのだろうか。日本が国として、いち早く支持
を表明し、税金を使って軍を送り込んだ戦争で何が行われたのか。
『イラク戦争の子どもたち』は2003年3月~4月、大規模戦闘が続くイラクで
撮影されました。写真に写る子どもたちの全員が、その後ひとりの家族も失わ
ずにイラクで生きている可能性は多くはない。

時 :2010年12月22日(水)~27日(月)12.00~22.00
場所:渋谷アップリンク・ファクトリーギャラリー
    http://www.uplink.co.jp/gallery/ 
料金:無料

森住卓氏のプロフィール等については氏のホームページをご参照ください。 
http://www.morizumi-pj.com/ 

お誘い合わせのうえお出かけください。
会場でお会いしましょう。
お問い合わせは  fuyunoheishi@yahoo.co.jp  まで。