◎非暴力、それはありとあらゆるアフガニスタンの母親の願いに対する答えだ
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オーストラリア人女性ドナ・マルハーンは、2003年の春にはイラクで「人間の盾」に参加した。04年春にはイラクで米軍包囲下のファッルージャに入り、その帰路地元レジスタンスによる拘束を経験し、つぶさにその報告をしてくれた。04年冬から05年春にかけてはイラク・パレスチナ「巡礼の旅」を伝えてきた。05年8月には、シンディ・シーハンのキャンプ・ケーシーに駆けつけ、アメリカからの報告は、ほとんど実況中継だった。05年12月にはオーストラリアがイラク戦争に最も貢献してきたパイン・ギャップ秘密基地に侵入し、「市民査察」を強行して逮捕されたが、08年2月に無罪判決を勝ち取った。09年末から10年初頭には、イスラエルによる包囲封鎖に苦しむパレスチナ・ガザ地区に入って援助を届け、現地から報告してきた。10年2月に、『普通の勇気――わが旅、人間の盾としてバグダードへ』を出版した。
ドナが異常出産の多発するファッルージャに向かう話を前回お伝えしました。
https://www.tup-bulletin.org/modules/contents/index.php?content_id=890
今回は、そのイラク行きの前に、突然決まったアフガニスタンへの旅の報告です。
(翻訳:福永克紀/TUP)
次回滞在先、アフガニスタン、ご一緒に……
ドナ・マルハーン
2011年3月1日
お友達の皆さんへ
ブルーマウンテンズのわが新住居からご挨拶です! 2011年、最初に送る巡礼者メールでは、次回の「驚愕」の旅をお知らせすることになりますが、まずはこの「巡礼者[Pilgrim]」ヤフーグループに参加された新メンバーの皆さん全員を歓迎したいと思います。このグループが始まったのは10年前に私が巡礼の旅に出発するために政治の仕事を辞めた時で、その旅はチベットで瞑想することから始まり、アラスカの原生自然を満喫し、そのあと予想とは裏腹に様々な戦争・紛争地域に迂回する旅となりました。「巡礼者であり語り部である」者として、その道中での自分の感想やレポートを送ってきました。最初から私とともに歩んでくださった方々もおり、それぞれ異なる段階から加わってくださった方々もいます。長年にわたる皆さんの支援と交流に感謝し、和平をもたらすと同時に聖地を巡るこの旅をともに分かち合える偉大な一年に発展するよう期待します。
今年イラクに戻る私の計画は、昨年遅くに皆さんにお知らせしましたが、それは6月に行なう予定です。その旅は、劣化ウラン弾の使用で先天性欠損症や癌に苦しむファッルージャの町の赤ん坊や家庭に影響を及ぼしている恐ろしい状況について、インタビューを行ない情報を集めるものです。私の誕生日への願い事に応えてくださった皆さんの寛大な援助のおかげで、この派遣団の実行に必要な資金を集める幸先のいいスタートを切れました。この旅に関することと、オーストラリアでの劣化ウラン禁止キャンペーンに関する新しい知らせは、来月にも出せるでしょう。
しかし、さしあたり今、自分でも驚きながら書いているのですが、私のパートナーであるマーティンと一緒に10日以内くらいにアフガニスタンに向かい、素晴らしいアフガン学生のグループが招いてくれた派遣団に参加します。
数週間前に、だしぬけに招待を受けました、ですから「驚愕」の旅と書いたわけです。それは間違いなく、2011年の私の行動予定表にはないものでした! でもこの招待は、アフガニスタンに行き、自分自身の目で見て、人々の話を聞き(政治家の話だけではありません!)、皆さんの元に持ち帰って話をするという戦争中の他の場所で行なってきたことをやるまたとない機会を与えてくれました。招待してくれたグループは、「アフガン青年平和ボランティア (Afghan Youth Peace Volunteers)」 http://ourjourneytosmile.com/blog/ と呼ばれる素晴らしいアフガン学生の集まりで、ガンジーとマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの精神に基づきアフガニスタンの現状に対する非暴力・非軍事的解決策を探求しています。3月21日に、アフガニスタンの新年を記念して、私たちはカーブル中心部で彼らが行なう燭火祈祷会と植樹の式典に参加して、このグループの最新キャンペーン開始を目撃することになるでしょう。なんという特権でしょう! シカゴを拠点とする「創造的非暴力の声 (Voices for Creative Nonviolence)」 http://vcnv.org/frontpage2 が共同後援する20名から30名の国際派遣団の一員として私たちも参加します。
派遣されている間には、若者たちと行動を共にして、地元の人たちに会い、事業を見て回り、非政府組織やコミュニティーの団体と意見交換し、友好関係を築きます。
私の目的は見ること、そして聞くことです。じっくり聞いて証人となり、アフガニスタンの人々と連帯し、それを報告し、彼らの話を伝え、その声が届けられる手助けをすることです。
そうです、とてもワクワクすることで、皆さんも以下のようにしてこの旅の一員に加われます。
1.私たちの話やアップデートを受け取り、それを自分のネットワークで関心を持っている人たちに転送する。もしくはその人たちが、Eメールで件名欄にsubscribe [購読希望]と書き、 thepilgrim-subscribe@yahoogroups.com 当てに送ってメーリングリストに参加する。また、アップデートや写真用に向けたブログを新設するつもりで、できた時には皆さんに知らせる予定です。
2.もし皆さんがフェイスブックかツイッターに参加済みなら(私は donnamulhearn としてツイッターに参加したばかりです)、私の友人となる手続きをする、そして私の報告の再掲載なりリツイートなりをする。もし皆さんがブロガーなら、私のブログにリンクを張ることも、自分自身の言葉で読者に伝えることもできる。
3.皆さんの友人や同僚との会話で私たちの報告を触媒として使用し、アフガニスタン問題解決策についてまた一つ違った見解を提供する。
4.マーティンと私が戻った時に、皆さんのグループで二人が話をできるように招待する。
5.メディアとの接点――私がメディア・リリース文を書きますので、もし皆さんが記者や特定メディアの支局と接点をお持ちなら、どうか私たちのメディア・リリースを転送するなり、オーストラリア人の「生き証人」としての私たちを記事にするよう提案するなりしてください。もしくはお好みのラジオ番組に連絡をとり、私たちとインタビューするように提案し、私に関する詳細を伝えてください。一般的に番組のウェブサイトには、コメントを残したり提案したりするページがあります。
6.財政的支援――お分かりのように、マーティンと私が今回の旅費を負担するのは経済的に困難なので、どんな財政的援助であろうとも非常に歓迎します。振替送金のあて先は、Commonwealth Bank[コモンウェルス銀行]、a/c name: Donna Mulhearn[口座名 ドナ・マルハーン]、BSB[銀行コード] 062202、a/c number[口座番号]1048 1871に、もしくは小切手でも可能です。ご協力感謝します!
7.祈り――安全性とその確保の危険性が待ち受けているのは承知しています、ですから皆さんが祈りをされるかたなら、私たちがアフガニスタンに滞在する3月13日から28日の2週間、どうか私たちのことを、私たちの家族のことを祈りの中で覚えてください、そしてこの紛争に巻き込まれているすべての人のことを覚えてください。
これからのアップデートは、フェイスブック、ツイッター、この「巡礼者」リスト、そして新ブログ(準備でき次第通知します)で行ないます。
皆さんのご支援に感謝します。アフガニスタンの人々に会い、彼らから学べる機会を持てるととても興奮しています、そしてその一員として皆さんを迎えることができるのが嬉しくてたまりません!
皆さんの巡礼者
ドナより
追伸:ファッルージャ赤ん坊キャンペーンに対する皆さんの寛大なる援助にここで再び感謝申し上げます。とても、とても喜んでいます。
追追伸:ええ、確かにアフガニスタンへ行く許可を母に求めました。戦術的に少し巧妙な手を使いましたが、オーケーを得ました。
追追追伸:私の本、『普通の勇気――わが旅、人間の盾としてバグダードへ』(仮題) www.ordinarycourgae.org は書店で購入できます、でも今では私からも25ドルで購入できます。もし本をご所望なら、どうぞ当メールに返信してください、そうすれば私が郵送できます。
追追追追伸:「……それは、ありとあらゆるアフガニスタンの母親の願いに対する答えだ」――アフガニスタン人ハキーム、アフガン青年平和ボランティアが擁護する非暴力オプションについて
原文:Next Stop: Afghanistan, come along…
URL:http://groups.yahoo.com/group/ThePilgrim/message/248